ポータブル電源を選ぶとき、1番はじめに「容量」を見る方は多いと思います。
そのとき、容量と同時に見て欲しいところが「変換効率」です。
ポータブル電源の容量を考えるとき、「変換効率」を入れて計算することをおすすめします。
300Wh×0.9=270Whとなり、
270Whの容量分しか使用できないことになります。
ポータブル電源の容量について考えておきたい「変換効率」や、抑えておきたいポイントを説明したいと思います。
ポータブル電源の「変換効率」とは

変換効率とは
ポータブル電源のAC電源に電化製品をつなげて使う場合、直流から交流電流に変換して使うため、その変換をしたときにロスが発生してしまいます。
そのロスの率を「変換効率」といいます。
ポータブル電源の変換効率は90〜80%くらいが多いですが、製品によって異なります。
説明書を見たり、各メーカーの問い合わせ先で確認することができます。

変換効率は80%以上あるとおすすめします!
容量と変換効率が違うポータブル電源を比較
例えば、容量と変換効率が異なるポータブル電源を比較した場合、
容量550Whで変換効率80%の場合、550Wh×0.8=440Wh
容量500Whで変換効率90%の場合、500Wh×0.9=450Wh
容量は550Whの方が大きいですが、変換効率が違うと500Whの方が使用可能な電力量が多い結果となります。
低い気温では、電力量が少なくなる


低温環境では十分に放電ができなくなるため、通常よりも使用できる電力量が少なくなります。
バッテリーの性質なため低温環境での、この現象は仕方がないことです。



冬の夜、気温がマイナスのときにキャンプで使っていたのですが、残量を見ると「思ったより容量が減っている!」と経験したことがあります。
ポータブル電源の仕様を見て、対応している放電温度が-20℃や-10℃になっているものを選ぶなど、低い温度に対応しているか確認するといいでしょう。
使用サイクルが増えると、バッテリー最大容量は低くなる


スマホのバッテリーが新品のときより弱くなり、「前よりバッテリーが長く保たなくなった!」と感じた経験がある方は多いと思います。
ポータブル電源のバッテリーも同じように、何度も使っているうちにバッテリーが段々と弱くなってきます。
バッテリーの性質上、仕方ないことですが高寿命な種類のバッテリーがあります。
それは、リン酸鉄リチウム電池です。
リン酸鉄リチウム電池の特徴
リン酸鉄リチウム電池は、高寿命で安全性が高いのが特徴です。
使用と充電を繰り返しているとバッテリーは弱くなってくるのですが、充電と放電のサイクル数を2000回を超えても、バッテリー最大容量を80%以上をキープできるものが多いです。



そのためポータブル電源は、リン酸鉄リチウム電池のものをおすすめします!
現在、リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源が主流で、各メーカーでラインナップが豊富にあります。
三元系リチウムイオン電池
三元系リチウムイオン電池の種類のバッテリーも性能はよく、以前のポータブル電源では主流となっていました。
サイクル数が500回以上で、バッテリー最大容量を80%以上をキープできるものが多いです。
しかし比較すると、リン酸鉄リチウムイオン電池の方が高寿命となり優れています。
使用時の内部温度も、リン酸鉄リチウムイオン電池の方が低いので、安全面が高いです。
そのため選ぶとなるとどうしても、リン酸鉄リチウムイオン電池の方をおすすめします。
容量を表す単位「Wh」とは
Whとは、Watt hour(ワット 時)の単位です。
1Whは、1ワットが1時間で消費する電力の量になります。
100W消費する製品が、1時間で消費します。(100W×1h=100Wh)
50W消費する製品が、2時間で消費します。(50W×2h=100Wh)
ポータブル電源の容量と価格
ポータブル電源は容量が大きくなるほど価格も上がります。
容量300Whくらいのものは¥30,000ほどで、容量4000Wh以上だと¥400,000以上するものもあります。
もちろん容量が大きいほど自由に使えることができます。ただ金額面も気になりますので、
自分が使用する電化製品を考えて、どのくらいの容量を使うか予測して購入するといいと思います。
ポータブル電源の容量と目安 まとめ


注意点を何点かあげたので、マイナスなイメージを持ったかもしれませんが、それでもポータブル電源はいいと思います!
変換効率を計算に入れても、モバイルバッテリーよりもはるかに使用できる容量は大きいですし、コンセントを差せて電化製品を使えるパワーはやっぱり凄いと思います。
自分は主にキャンプで使っています。また、もしものために家に備えて置いてあります。



外ではアウトドアで楽しめて、家では停電対策で備えることができます。よければぜひ検討してみてください。
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